サコンちゃん 13歳 女性

サコンちゃん 13歳 女性
脊椎カリエスで、対麻痺。
大きな通りを一つ奥にはいると、道がぬかるみ、バラック建て家が軒を連ねています。典型的なスラム街のようでした。途中からは道が沼地のようになり、板渡しの橋を渡って家に行きました。わたしたちが訪れると、お兄さんがでてきました。彼女は奥の部屋で寝たきりのようで、少し時間をあけて、着替えて車椅子に乗って出てきてくれました。車椅子はあまり使っていないようでした。お母さんやお姉さんは昼間働きに行っており、その間兄が彼女の面倒をみています。昼間は殆ど寝ていて、病院には、2週間に一度、導尿の、ビニールパイプを代えてもらいに行くそうで、それ以外はあまり家の外に出ることがないようです。「家から出るのにはどうするの?」と聞くと、「お兄ちゃんに抱きかかえて貰って大通まで行きます。」床を這っているときに出来たと見られる傷がたくさん足にあったので聞くと、ありにかまれる事も多いとのこと。薬はもらって持っていると言うのですが、水で洗ったり、清潔を保っていくのは、難しそうです。訪問に同行していただいた赤塚さんのお話によると、「今回車椅子をもらえるようになったのは、床ずれがひどくなり、発熱して病院に入院。看護婦さんからもあまりの汚さや、悪臭のために敬遠され、日本人の看護指導スタッフが見かねて、面倒見てリハビリテーションセンターに連れてきたことがきっかです。脊椎カリエスと言う病名も、なかなかつかず、タイに留学中の医者に見てもらえてやっと、麻痺の原因がわかり、もう少し早く、ケアーしていれば、麻痺がこなかったとも考えられます。病院では、暗かったのが、リハセンターでは、表情が明るくなり、付き添いの同年齢の子どもたちと、仲良く遊んだりする姿も見受けられました。しかし、装具の、完成もあり、入院費を負担していたNPO団体の援助も切られて、帰宅。家からほとんど出られない状況で、今後もまた、床ずれの再発、尿路感染などから、生命的な管理にも、心配があります。このままでは数年の命かもしれない。」車椅子は届けることはできても、それ以上にもっと深刻な問題が彼女の生命に関わっています。

仲西先生のラオス・ルポ